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澱のようなもの

三十路のオッさんの雑記帳として

三十路の既婚ゲスがハプバーでモジモジする話(1)

ハプバー

仕事をしていない。
いや明確に言うと職場に来て同僚部下に指示を出し、自身もPCに向かってつらつらと分析など行ったり報告書を作ったりするものの、その程度の仕事は意識のギアが概ね2速程度で遂行できるのでまったく頑張っておりません。これでいて今期はインセンティブもそれなりに入るので全くありがたい限りです。
そんな状態を神様が見兼ねてもっとちゃんとやれと言っているのかどうか知りませんが、どうやら風邪をひいたみたいです。喉が熱持ってるし、頭がボーっとします…。
そんなうんこなコンディションながら、せめても最初期くらいは、飽きられないようなペースでブログを更新したいと思う次第です。
業務?15時前には終わってたわそんなもん。

今回もハブバーの話です。


2016年5月。週末の夜。業務終了後の僕は都内有数の繁華街の片隅で、水商売ビルの地下へと続く階段を下りていた。足取りに迷いはなかった。行き先はもちろんハプバーだった。
その階段を下りるのは初めてではなかった。ほんの1週間前、同じように週末の夜に訪ねていた。その時こそが半年以上ぶりのハプバー来訪で、なおかつ新しいお店へのデビューだった。デビューの夜には特段ハプニングは起こらず、男女6人くらいで下ネタトークを繰り広げたりコールで酒を飲んだり飲ませたり、乳を揉んだりチンコを揉まれたりという、ある意味もっともハプバーらしい夜を過ごした。それがなかなかに楽しかったのと、ガヤガヤしたSBとはまた違う、シットリとダークな店の雰囲気が自分に合っていると感じて、1週後の再訪に至ったのだ。値段もSBより安かった。

階段を最下階まで下りきり、インターフォンを鳴らしてしばらくすると店員が中へ迎え入れてくれた。キリッとしたバーテン風の彼は、僕と目が合った瞬間ニッコリと笑って「ああ、インディさん、またいらしてくれたんですね」と声をかけてくれた。こんなアングラな世界で、1週間前にたまたま来た無個性な単男をきちんと覚えてくれている。男女分け隔てなくお客様を大切に扱おうとするスタッフの態度が、僕にはとても嬉しかったし、それだけで来た甲斐があったな、と思わせられた。

ロッカーにカバン上着ケータイそのほか諸々を仕舞い込み、フロアに出る。その瞬間、店内の男女数人から視線が注がれるのを感じた。視線はほんの一瞬で、誰に見られたのかもほとんど判別がつかない。入場者が男か女か、常連か新規か、イケメン・美女かそうでないのか、皆、品定めしたいのだろう。和やかな空気を装いながら、様々な感情や思惑が交差するハプバーらしさを感じる瞬間だ。
逆にこちらから店内を見渡す。カウンターからソファスペースまで眺める限りは、12、3人そこそこの客数で、女性は4人程度といったところだった。キャンドルナイトイベントの最中で、照明は最低限でところどころに蝋燭の灯がともり、この世でかなり下衆な部類の場所なのに幻想的な雰囲気だった。

ドリンクを注文し、カウンターが埋まっていたのでスタンド席で一人乾杯をしようとしていると、ちょうど前方でスタッフと話をしていた女の子と目が合った。先ほど送られた視線の持ち主の一人の気がする。僕が軽く杯を掲げて会釈すると、向こうも僅かに顎を前に突き出すしぐさをしたのですぐに声をかけた。
「一緒に乾杯してくれます?」
「いいよ!あ、でもあたし飲み物ない」
「このキャンドルのグラスで良くない?」
「熱いし!あはは」
こんな単純なフリで笑ってくれた。けっこう飲んでいるみたいだ。
自分のグラスを向こうに差し出して、自分は卓上のキャンドル入りのグラスを持った。
「じゃあキャンドルは俺が持つよ。かんぱーい」
「かんぱーい!あはは。あつくないのー?」
「大丈夫。俺、亀仙人のとこで修行してたから」
「なにそれ!意味わかんない!w」
女の子が口をつけたあと、グラスを取り戻して、僕も飲んだ。嫌な顔はしない。
とりあえずつかみはOKかな、と思いながら二言三言、喋ったあとに自己紹介。
「はじめまして。インディといいます。」
「あ、アイです。お兄さんおもしろいねー」
「ええ?真面目だし。真面目に修行してたし。」
「いやそれもう良いから!w」

アイは軽そうなノリの割りに地味な見た目だった。疲れた感じの黒髪ロングで、丸っこい鼻が目立った。柏木由紀を少し老けさせたような子だな、という印象を持った。
もっとも、地味なのは首から上だけで、体はランジェリー姿になっていた。お店が用意した衣装で、着替えると女性は有料ドリンクがタダになるらしい。スタイルは良いみたいで、なかなか似合っていた。
正直ちょっと期待しながらも、打診までに時間を要するタイプの僕は和みの時間を設けたく、立ち話もなんだからとかなんとか理由をつけて、アイとブースに横並びに座った。

アイは僕より2時間ほど前から1人で店に来ていて、案の定けっこう飲んだみたいだった。当然、男性から何度か誘われたものの、そんな気になれなかったらしい。このお店自体は何度か訪れたことがあるものの数える程度で、ハプバー経験も決して多くはないとのこと。…本当か?
歳は聞かなかったが、僕より2つ3つ上なのかな、という印象を持った。
職場がかなりストレスの溜まる環境らしく、しばらくは愚痴を聞いてあげていた。


「あ!」そんな会話の最中に、アイが唐突に声をあげた。
「指輪だぁ~~。」僕の左手をつかんでテーブルの上に置く。
「インディ結婚してるんだ~。」
「そうだよー。してるよー。アイも?」
「私のことはいいの。指輪隠す人もいるけど、よくしてるねー。」
「別にここで隠す必要ないしね。嫁のことは最高だと思ってるし。セックス以外は。」
「奥さんには浮気バレたことないの?」
「ないよ!」(本当。バレたら終わる)
「偉いねー。偉いと思うよ。よしよし。」
「どうもありがとうございます。」
にぎにぎ。僕は左手をつかんでいるアイの手のうえに右手を重ねて、握る動きをした。
アイはその上にさらに手を重ねてきた。野球部の気合い入れみたいだ。
そこからは、アイと手を繋ぎながら喋ることになった。

アイはこの時点で、僕としても良いと思ってくれていたはずだろう。そのシグナルは感じていた。だけど、僕はここからどう誘えばいいのかわからなかった。半年前、SBでケイスケさんはどう誘っていたっけ?
話題が下ネタでなかったこともやりづらい要因だった。健全な昼間の話のどのタイミングで、“アイとセックスしたい”という感情を発露させていけば良いのだろう。そもそもアイは本当にしたいと思っているのだろうか?こうやってイチャイチャ話をしたいだけなんじゃないか?僕と会う前も誘われたけどそんな気分じゃないと断ったと言っていたよな?
考えれば考えるほど袋小路だった。
ほんの少しの勇気がないばかりに。

気づけばアイと会ってから、1時間半くらい経っていた。アイは今日は割と遠くまで帰らねばならず、店にいられるのも残り1時間強といったところらしい。
ますます焦った。今度は逆に、時間がないなかでセックスできないよな…などと更にネガティブな考えが頭をもたげてきた。

そんな煮えきらずの状況下に、風を起こしたのはまたもや第三方向からの刺客だった・・・・!


と、いいところですがすみません、これで前編は終わりです。
そろそろ帰宅時間が近づいてまいりました。
残念ながら当ブログの執筆タイミングは“皆が帰った後の職場”に限られているため、何とか時間を見つけつつ、続きは週内にアップするつもりです。
果たしてインディは、アイとハプることができるのか・・・!?
そして第三方向の刺客とは一体!?

大した話ではないけど引っ張ります。
なお、念のためですが今回も登場人物の名前は仮名です(僕のHN含む)。

あと会話内容やその他のファクトに若干のフェイクを交えてあります。まだ特定されたくない。

書いてるうちに熱っぽさが引いてきました。
いいラーメンが食えそうです。お疲れ様でした!セックス!!!