澱のようなもの

三十路のオッさんの雑記帳として

三十路の既婚ゲスがハプバーに行った話(SB/2)

前回の記事をアップした後、さっそく僕は2つほど誤解していたことに気づいた。
1点目は文章量のことで、2000文字程度で一区切りとしてみたものの、アップしたあとスマホ画面で読んでみたら想像以上にあっけなく読める量で物足りなかった。もっと書いてもよかった。
もう1点は更新スピードのことで、たった1回、記事をアップした途端にもう満足してしまった。これはまるでそう、あれ。賢者タイム
自らの早漏さにびっくりしつつ、ともあれ、あの状態では尻切れトンボのままだったので、続きを書いていきます。


さて。初めて訪れたハプバーのラウンジで、他の客に話しかけてみようと決めた僕は、とりあえず近場で飲んでいるカップルに狙いを定めた。
身奇麗でイケメン&美女と言っても差し支えないであろう二人は、ケイスケさんとアカリさんというハンドルネームを名乗った。もちろん本名ではないだろうし、というかこの名前は僕がいまなんとなくつけた名前だ。当時教えてもらった本当のネームは憶えていない。

僕は二人に、「こんばんは。初めてこういう場所に来たんですけど、どう振舞えばいいかわからないですね。店員さんの説明もアッサリしてましたし。お二人はよくいらっしゃるんですか?よければこういったお店について、教えていただけませんか?」みたいな話しかけ方をした。
二人は快く答えてくれて、お店での単男の振舞い方や、二人のプロフィールについて教えてくれた。
曰く、いくら性にオープンな場だからといって、自ら誘ってくるような女性は稀なので男性側から声をかけたほうがいいこと。曰く、とはいえ、女性が嫌がるような行為は絶対にNGだし、最悪お店から出禁を貰う可能性があること。(実際にこの日、目の前で集団で女の子を囲んで局部を押し付けている常連っぽい男性陣を見かけたが、案の定女の子はすぐに帰ってしまったし、男性陣は店員にこっぴどく怒られていた。あれはかなり品がなかった。ハプバーに品を求めるのも変な話だが。)
また、お店によって雰囲気や客層はだいぶ異なるので、自分に合うと思うお店が見付るまで、幾つか覗いてみると良いと教わった。おススメの店名を聞くと、新宿の「9259」や「リトリートバー」の名前が挙がった。
ケイスケさんとアカリさんのお二人は、一緒に会社を経営している本当のご夫婦だった。お気に入りにしているお店が別にあって、SBを訪れたのは2、3回目とのことだった。今日も職場からベンツで直接来たようで、運転役のアカリさんはずっとソフトドリンクを飲んでいたのを憶えている。
パッと見で二人とも僕と同年代(30歳前後)に見えたが、いざ話を聞くと8つくらい上だと知り驚いた。二人ともとても若く見えた。特に奥さんのアカリさんのほうは、フジテレビアナウンサーの生野陽子を少し地味に生活っぽさを加えたような美人で、どう見ても30半ば以降には見えなかった。一方のケイスケさんもパーマをあてた茶髪が特徴的で、細身のややビジュアル系寄りのファッションに身を包んでおり、俳優の生田斗馬とAV男優のしみけんを足して2で割ったようなナイスガイだった。
お二人とは30分~40分くらい話をしていただろうか。やがてアカリさんが飲み物を取りに行った際にカウンター奥の席で誰か知り合いに話しかけられたらしく、ケイスケさんもそっちに行ってしまい僕は再び一人になった。

ビールを飲みながら再度店内をぐるりと見渡す。入店から1時間弱経ち夜も深くなっているようだったが、客は多かった。周りのソファ席では相変わらず男女グループが騒いでいたし、奥では1人の女の子を常連風の男性が3人で囲っていた。(これが上述した、後で怒られたグループだ。)別の男性客二人はランジェリー姿の店員と談笑していて、腋毛フェチがどうのだの話をしていた。流れで僕も巻き込まれて店員の脇を舐めることになった。無味無臭無毛だった。やたらと、ことあるごとに店員がテキーラを勧めてくるので、けっこう酔ってしまっていて、このあたりの記憶はもう曖昧だ。

その間にも客の出入りはあって、人も動いていた。そのうちに若い女の子が1人来店して、カウンターに座った。肝心の成り行きを忘れてしまったが、ちょうどその時僕もカウンターで飲んでいて、たまたま隣に座ったその子と話をすることができた。
ミカと名乗ったその子は23歳で、音楽関係の仕事をしていると言っていた。色の抜けた茶髪に襟口の大きく開いたセーターで、パッと見の雰囲気は家出少女っぽかった。顔のつくりが思い出せないが、可愛くもなくブスでもなく、おっぱいが大きかったと思う。ピアノをやってるからネイルをやっていないと言った話で、手を握ったくだりをかすかに思い出せる。

因みにその頃の僕のナンパ戦闘力はゴミだった。今でも大して上達はしていないが、少なくとも自分でゴールを設定してそこに向けて会話をコントロールしようとはしている。当時はまだそこまでの知識はなく、会話は行き当たりばったりだった。
通常のナンパとは異なるシーンだが、ハプバーでのオーソドックスな会話は、①相手の警戒心を解き、②性的な話題で互いの嗜好をサーチし、③プレイを打診する、の3テンポだ。①が下手だとそもそも会話が始まらないか、話しかけられたほうが嫌な思いをするだけだし、③をいつまで経っても切り出せないとプレイを期待してハプバーに来ている女性にとっても時間の無駄だ。②がない場合もあるが、互いのプレイスタイルが分かっていたほうがいいプレイができるし、「縛られに来たの」という女性に普通のセックスを打診しても空振りに終わるだけだ。挟んだほうが互いにロスがない。
僕は仕事柄、①は体感90%で人の懐に入れるトーク力は持っている。だが相手の反応を窺いすぎるきらいがあり、③をいつまでたっても切り出せない人間だった。
後で分かったことだが、ミカは口では「暇つぶしにきた。仕事が終わった後に朝まで飲みに来た。」と言いつつ、完全にプレイをしに来ている女の子だった。僕が③はおろか②のトークにいつまでたっても入らないので、内心やきもきしていたかもしれない。

膠着状態は、やがて第三方向から破られた。
先ほどのアカリさんが僕たちのところまでやってきて、一緒に飲まないかと提案してくれたのだ。僕は二つ返事で了承し、ミカも「うん、いいけど」といった反応だったので、アカリさんとケイスケさんと4人で卓を囲んだ。
そこからの展開は早かった。テーブルではケイスケさんがミカに「よく来るのか」「プレイ経験の有無」等を質問し、それにミカが答え、10分ほど経ったところでケイスケさんが「じゃあ、4人で上に行きましょうか」と提案するとミカはアッサリ了承。シャワーも浴びずに、4人でプレイルームに入っていた。

ハプバーでプレイルームに入る場合は、必ず店員のガイドが必要だ。店員がルームの鍵を開け、コンドームやバスタオルを渡し、禁止事項(ナマ厳禁など)を再度説明する。SBのプレイルームには覗き穴があるが、その時は覗き客はいなかった。
ケイスケさんとアカリさんは、スワップ希望者だった。恐らくだが、ケイスケさんが特にその気が強いのだろう。
4人とも早々に下着姿になり、僕は夫のケイスケさんが見ている前で妻のアカリさんとキスをした。キスは唇から始まり、すぐに腰に手を回しながら舌の絡めあいに以降したが、こころなしかアカリさんの口が開ききらず、舌のまわしも弱いように感じた。拒否されているわけではないが、委ねきらないキスだった。
隣ではケイスケさんがミカと同じようにディープキスを重ねている。ミカが早々に蕩けているのが隣で見ていても分かった。そして、アカリさんがそれに嫉妬していることも。
アカリさんの気持ちを惹きつけるほどのエロさが僕から出ていればよかったのかもしれない。恥ずかしながら複数プレイはおろかカーセックスや屋外セックスすら経験がないドノーマルな僕は、キスを繰り替えしながら背中をフェザータッチでそわそわしたり、耳に吐息をかけながら乳輪の周りに指で円をかいたりという、1vs1のクローズド空間専用技を必死に繰り出していて、しかしどれもこうかはいまひとつに甘んじていた。
やがてプレイは双方、フェラ段階に移行した。SBはオーラルもゴム着用がルールであり、膜を挟んだうえで心の入らないアカリさんの口技は、正直に言うとまったく気持ちよくなかった。それでも僕は精一杯雰囲気を出そうと、控えめにあえぎ声を出していた。薄暗いフラットマットのプレイスペースに、ミカの大きい喘ぎ声と、ケイスケさんがミカの耳元でボソボソ喋る声、僕の息遣い、アカリさんの口のジュポジュポ音が混ざって、かなりカオスだった。
ケイスケさんが、やがて一心にフェラをするミカの肩に手をかけて「じゃあ」と言ったとき、ふっと場の空気が変わってお互いのペアのプレイが止まった。「挿入、どうする?」とケイスケさんが全体に切り出して、アカリさんは無言だったが、ケイスケさんは察したのだろう。ここでペアを交代することになった。
ミカはこっちにやってきたときには完全に出来上がっていて、トロトロだった。舌を絡めるキスをしながら下に手をやり、ゆっくりから少し激しめに手マンするとあっさり潮を吹いた。
腰を落としたところでそこから正常位で挿入。ミカはあえぎ声がとにかく大きくて、そこは可愛いかった。
僕はふだんかなりの早漏気味なのだが、そのときはけっこう飲んでいたからだろう、余裕があった。射精感はまったくやってこなかった。隣を見るとアカリさんはバックで突かれていて、控えめな声を出していた。とにかく自分だけ先にイってしまうのはマズい。そう思い、ストロークを控えめにしながらミカの耳元で「ドコが気持ちいい…?」と囁き、「オマンコぉ~~!」と叫ばせたりしている途中でキスで口を塞いだりしていた。
やがて隣のケイスケさんのピストンが早くなったのを感じ、僕も打ちつけを強く、奥に押し込むようにし、すると急に脳内信号が走り射精感が押し寄せ、あっけなく射精した。挿入したままミカと目を合わせ、唇を合わせ、余韻に浸っているとケイスケさんのピストンがいよいよ早く強くなり、アカリさんのあえぎと腰を打ちつける音が重なり、そして…!
ケイスケさんがペニスを引き抜き、アカリさんのおへその辺りに精液をぶちまけてフィニッシュをした。
そのとき、アカリさんが「なんで中で出さなかったの~?」と大きな声を出して僕らをギョッとさせた。ケイスケさんとアカリさんは、ゴムなしでセックスしていたのだ。すぐに扉の向こうの奥のほうから女性店員からの「ナマは禁止しているので止めてもらっていいですか?」とのキツめの声がかかる。
複数プレイの幕は、余韻を味わう間も無く下りてしまった。

その後、ルームを出て、ケイスケさんとアカリさんが店員からお小言を貰っているうちに、僕とミカは身体を洗い、もとのカウンターに戻って飲みなおしをしていた。
酒はほどよく抜けていて、ありがとう、とか気持ちよかった、とか手を握りながら束の間、恋人のように話をしていた。
20分くらい話をしたところで話題が尽きて、何となく、ではまた、という雰囲気になって別れた。ケイスケさんとアカリさんはいつの間にか帰ったようだった。
そのあと1時間ほど、再びラウンジスペースで男性グループと話をしたり、外人の女の子を連れてきたワーホリ帰りっぽい女(日本人)に英語で無駄に絡まれて辟易してカウンターに戻ったりしていると、カウンターを挟んでラウンジと反対側のダーツスペースから、あえぎ声が聞こえてきた。そっと移動して覗いてみると、ミカが別の男と対面座位で着衣セックスをしていた。
しばらくは他の客と一緒に遠巻きに見ていたが、男が遅漏でなかなかイカず、挿入→フェラ→挿入…を繰り返しているのを見て、なにか急に高揚感が冷め、酒をカウンターに戻すとロッカーに戻り着替えて外に出てタクシーを捕まえ家に帰った。3時半だった。
翌日は二日酔いでかなり苦しんだ。

これ以降、半年以上ハプバーからは遠ざかっていた。