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澱のようなもの

三十路のオッさんの雑記帳として

三十路の既婚ゲスがハプバー行ってきたはなし(SB/1)

これは約一年、ハプバーという場所に通った僕の回顧録である。
ハプバーという場所自体アングラなものだし、そこにいる人々は僕も含めて清廉な人間ではない。
そして僕はかなりのクズだ。読んでいて気分を悪くされることがあったら、申し訳ない。
そういった前置きを念頭に置いたうえで、読み進めて頂ければ幸いだ。


2015年10月、休日の夜だったと思う。
22時過ぎに、僕は1人で渋谷のマークシティ脇の薄暗い坂を上りながら、出張先の妻に電話をしていた。
これから帰る、おやすみなさい、みたいな話だったと思う。
その会話の内容になに1つ真実は含まれてなかった。僕はこれから帰りもしなかったし、寝るつもりもなかった。
僕には目的地があった。
眠れる森。通称『SB』と呼ばれる、都内最大級のハプニングバーだった。

ハプニングバーについて、その存在は聞いたことがあっても、具体的にどのような場所なのか知っている、また実際に入ったことがある人は、そうそう多くはいないはずだ。
なので、まずここでハプバーとはどんな場所なのか、簡潔に述べておくことにする。

ハプバーとは、客同士が性的なハプニングを期待して集い、店側がその環境を提供する場所である。
通常のバーやクラブでは、男女の出会いこそあれど、その場で性行為にまで及ぶことはまずあり得ない。周りの人の目があるからだ。クラブのトイレでのセックスも、最近ではあまり話を聞かない。
その点ハプバーは、店内で人目を憚らず男女が下着姿になったりコスプレしたり、イチャイチャすることが許されている。むしろ推奨されている。
流石にオープンスペース(バースペースと呼ばれる、カウンターがありスツールやソファがあるラウンジ)での性行為は公然猥褻扱いになるのでご法度だ。
だが、ハプバーにはそのための部屋が用意されている。(『奥』とか『上』とか『下』とか、バーとの位置関係で呼ばれている)
つまるところ、男女の出会いから口説き、セックスや変態行為までがワンセットで行われる空間。そして通常秘匿されるべき性が過剰にオープンにあけすけに扱われる非日常の場。それがハプバーであって、僕はその日、そんなハプバーへのデビューをしようとしていた。

僕と妻とは、ありがちながらセックスレスだった。そして、僕には人並みに性欲はあった。
はじめは風俗で満足していたものの、次第にプロ相手のビジネスライクな性行為に物足りなさを感じ、とはいえ深夜からスタートするクラブナンパは頻繁にできなかった。(そしてそもそも、ナンパに不慣れだった。)コンスタントに会えるセフレみたいな存在もいなかった。
とにかくセックスがしたかった。
そんなとき、きっかけは忘れたが僕はたまたまハプバーの存在を知った。上述のような概要知識もネットで仕入れ、日に日に好奇心を募らせながら、チャンスを待った。そして冒頭の日、妻が出張に出かけたその日。僕はハプバーデビューを決めた。

その店は、渋谷のホテル街の一角にあった。店の入り口は窓のないドア一枚で閉されており、中の様子は伺えなかった。ドア横のインターホンを鳴らすと応答があり、いくつかやり取りした後店内へ通された。受付で身分証等の確認を行い、会員証を作成し、規約や禁止事項などの説明を受けた後、料金(入会金7,000円+入場料17,000円。高い!)を支払う。ロッカーへ荷物を預け(携帯電話は持出禁止)、スタッフにフロア案内をしてもらった。
SBは3層に分かれており、中階の受付・ロッカーフロア、下階のバー・ラウンジフロア、上階のプレイスペースという構造になっていた。一通りの説明を受けた後、僕はバースペースの一角へ通された。
22時~23時くらいだったと思うが、店内は賑わっていた。暗めの照明とどぎつい赤黒系の内装のバーラウンジには2人~4人くらいの男女グループが3、4組、ソファやカウンターで話をしており、店員がドリンクをサーブしながら常連らしき客をイジっていた。客はみんな酔って快活に喋っており、女性客や店員のなかには、ランジェリー姿だったり、露出度の高いコスプレをしたりしているものもいて目をひいた。
目に入るもの全てが珍しく、5~10分ほどはビールを片手に、ギャハハと騒ぐグループやしっとり口説いている風のカップルなど眺めていた。が、やがて一人でぽつんとしていても仕方ないと思い、他の客に話しかけてみることにした。


さて、書き始めから思いのほか長くなってしまったので、以降は次の章にしたいと思う。
しかしながら、上手とは言えない文章をここまで辛抱強く読んで下さった方々が一番気になっている部分はやはり「ハプニングはあったか」という部分だと思うので、そこに関してのみ明らかにしておくと、「ありました。」しかも初のハプバーで人生初体験の4P。
次回はそのあたりの詳細もしっかり書いて、早めの記事アップを心がけたいと思う。
ここまで読んでくれて、どうもありがとう。