三十路の既婚ゲスがハプバー行ってきたはなし(SB/1)
これは約一年、ハプバーという場所に通った僕の回顧録である。
ハプバーという場所自体アングラなものだし、そこにいる人々は僕も含めて清廉な人間ではない。
そして僕はかなりのクズだ。読んでいて気分を悪くされることがあったら、申し訳ない。
そういった前置きを念頭に置いたうえで、読み進めて頂ければ幸いだ。
2015年10月、休日の夜だったと思う。
22時過ぎに、僕は1人で渋谷のマークシティ脇の薄暗い坂を上りながら、出張先の妻に電話をしていた。
これから帰る、おやすみなさい、みたいな話だったと思う。
その会話の内容になに1つ真実は含まれてなかった。僕はこれから帰りもしなかったし、寝るつもりもなかった。
僕には目的地があった。
眠れる森。通称『SB』と呼ばれる、都内最大級のハプニングバーだった。
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